書評  遠き時空に谺して    鈴木喬  2022/7 幻冬舎

背景: 著者は1941年生まれ、その世代の多くがその後企業戦士として高度成長を支え、一部は60年と70年の安保改定に異議申立てで戦った所謂「安中派世代」に属する。 1965年、東大建築学科卒業間際にそのどちらでもない立場でヨーロッパに飛び出し、建築家と…

比べ読み書評1 「デイサービスのかたすみで」と「利用者が元気になるデイサービス」

①最初に読んで欲しい本 ②参考にすると更に理解を深める本 利用者側から見たサービスの在り方 供給側から見たサービスの在り方 ① 「デイサービスのかたすみで 」 著者:内野 晃 2022/3 発行:ゆいぽーと 近々、家族や僕たちが利用するデイサービス! 15年の経験者…

 書評 神の亡霊(近代という物語)    小坂井敏晶 2018/7 東京大学出版会

神の亡霊(近代という物語) 小坂井敏晶 2018/7 東京大学出版会 フランス在住の社会心理学者の稀有な論文集。 近代の合理主義も民主主義も中世の「神の亡霊」から抜け切れず、新しい形の亡霊をつくっている・・・という。長大なので、各論文は順番に読む必要なく…

 書評    「責任という虚構」 小坂井敏晶  

書評 責任という虚構 小坂井敏晶 2020/1 ちくま学芸文庫 2022年春の日本政府・メディアの均一な論調にうんざりしている人々にお薦め。 常識を覆す、醒めた異色社会心理学者の眼。 ●読む視点で全く変わるこの本の評価 僕らが“普段感じている「責任」、「主体性…